【LHTRPG】その[偵察]特技、本当に必要?

[偵察]とは

[偵察]は、ブリーフィングシーンに使用し、次のシーンの情報を得る行動につけられるタグである。現在は基本動作《敵情を探る》と、後述する6つの特技が該当する。

[偵察]タグそのものに特別な効果はないが、《ディープウッドスカウト》《サプライズアサルト》やプレフィックスドアイテム効果「物見の」で参照される。

[偵察]の役割は、主に情報収集である。しかし、情報というのはそれを活かせなければ意味がない。つまり、戦場や敵の情報を、戦闘に活かす必要がある。

特技ごとに得られる情報は異なるが、その情報を有効に生かす手立てがなければ、《敵情を探る》の方が良いだろう。

いずれの特技にも異なる利点があるため、情報を上手く扱って活躍しよう!

各特技所感

イネヴァタブルアイ

ボスエネミーを識別できる。《ウィークポイント》と両立できないのは残念だが、ブリーフィングシーンで識別して情報を完全に得られるのは強力。回数制限が厳しいが、ボスがいなければ回数消費はないため、ミドル戦闘でも使ってしまってよいだろう。

サーチエネミー

エネミーの数・ランク・一部のタグの有無がわかる。この情報だけでは有効な手立てを打つのは難しい。ボス戦か否かがわかる点と、「制限:シナリオ3回」が特技喪失対策に向いている点は評価できる。エネミーのランクは通常、PCのCRと同一であるため、特殊な戦闘を予見できるのも利点か。

リマッピング

エンカウントシートを見ることができる。プロップの情報を事前に得た上で対策を練ることができる。しかしながら、対策となる手段がなければ、戦闘シーンが開始してから視認しても変わりない。プロップ対策となる特技やアイテムを用意しておきたい。難易度が固定であるのも利点で、CRが上がるにつれて成功率が高まる他、敵のデータによって成否が左右されることもない。また、ある程度のCRならほぼ確実に成功できるため、《サプライズアサルト》の使用条件を満たすのに向いている。

オブザーベイション

2体の姿・ランク・タグを知れる。特定の大分類へのダメージを増す効果や、特定の属性への対策があれば有効に活用できる。

リベレーション

「探知難易度:自動」のプロップの名称・ランク・タグを知れる。効果は見えないが、ルールブックに載っているものなら閲覧許可が出る可能性はある。[地形]や「水中類似」の対策特技や、プロップから敵の属性を推察すると有効である。

スカウティング

敵の名称・姿形・ランク・タグを知れる。名称を知れることから、《スクライング》との相性が良い。それ以外にも、敵全員のタグを知れる可能性があるという利点がある。

敵情を探る

これは特技ではなく基本動作。敵の数を知れ、達成値が高ければ一番ランクの低いエネミーの名称と一部タグを知れる。通常、エネミーのランクはすべて同じでありGMに選択権があるため能動的に高達成値効果を活かすことは難しい。敵の数から、[モブ]タグの有無や、ボスの傾向などを推測することができる。また、難易度がランクに依存せず固定であることから、中CR以降ではかなり使いやすい。残念ながら、《サプライズアサルト》は使用できない可能性が高い。また、これで知った数と実際に戦闘開始時に見えるエネミー数の差から、伏兵(隠密や射線が通っていない位置にいる等)を知ることもできる。ただし、隠密状態のエネミーの位置や存在を開示しないのはGM判断によるため、有効性はGMに依存する。

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